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インタビュー(おまけ) MGR 山岡育代

スタッフもシーズンに向けた意気込みをライターの前田成彦様にインタビューしていただきました。

サイドワインダーズ歴12年のチーフMGR山岡育代です。


【フットボール一家出身。チームを支える屋台骨マネージャー。】


山岡育代(MGR/高校教員)


 「大阪の府立高校で教員をしています。正直、今の高校生は昔と比べて子供化している気がします。私は保健室に勤務しているのですが、身体だけでなく心に問題を抱えた子が来ることもよくあります。私の力で人を変えようなんておこがましいですが、悩みを抱えた子が少しでも楽になったり、学校に来るのが楽しくなったりしてくれたらいいな、と思います。だから、卒業して母校に顔を見せてくれた時に、立派な大人になったのを実感できた時はうれしいです。そうやって人の成長を近くで見られることは、この仕事の大きな喜び。それは、サイドワインダーズでも同じかもしれません。」


 山岡は大学1回生のころからマネージャーを務めるベテラン。途中何度か関わり方を変えながらも、18歳からチームに携わり続ける理由を彼女はこう語る。


 「アメフトが好きなんですよ。すごいタックルが決まったら面白いし、点を取れたらうれしい。でも一番好きなのは、自分のチームの選手達がが活躍しているのを見ること。プレーしているのはどんな人で、どんな背景があるのか、どんな努力をしてきたのかを知っている分、いいプレーを見せてもらった時の喜びは本当に大きい。頑張っている人が報われた瞬間を見た時、私自身も報われる気がします。」


 生まれは滋賀県。もともと父と兄、叔父2人と従弟2人が選手というフットボール一家に育った。そんな"血筋”もあり、虎姫高に進学するとアメフト部のマネージャーになった。そして大阪の大学に進学後、サイドワインダーズのマネージャーに。


 「大学のアメフト部は練習時間が長く、アルバイトができないので難しい。でもアメフトは好きだったので何かしら関わりたい。そう思っていた時に、サイドワインダーズを紹介してもらいました。入ってみたら大人の世界で(笑)、いろいろな人と出会えてすごく面白かったです。仕事は高校時代から慣れていた映像の撮影の他、練習中の選手のケア全般、あとは、たまにテーピングすることもあります。他にもグランド外で、チームの登録関係やデータ集め、練習グラウンドの予約、チームグッズの管理などもやっています。要はマネージメントすべてです。


 特にグラウンド外の仕事を任せてもらい、チームの運営に直接関わるようになってからは『全体を見る』ことの大切さを知りました。練習と試合だけじゃなく、チームが今、どのように動いているのかをしっかりと見ることです。実はチームは、目に見えないさまざまな要素が絡み合って動いている。その部分までサポートをするのがマネージャーの仕事であって、ただ練習に行ってビデオを撮り、水をくんで終わりじゃない。それを今、痛感しています。


 そもそもマネージャーの人数は少なくて、全部で5人だけ。でも毎回、全員が練習に参加できるとは限らない。3人ぐらいで回すこともよくあります。ウチは強豪チームのように、たくさんのマネージャーを抱えてはいません。だから、選手の世話を何でもはできません。私がするのは、あくまでチームとして必要なことだけ。選手が自分ですべきことは自分でやってもらいます。その部分は、強豪チームにいた経験のある選手にも、しっかりわかってもらっています。」


 マネージャーをしていることで、仕事ではできないさまざまな経験ができることがうれしい。平日を学校というクローズドな世界で平日を過ごし、週末はサイドワインダーズというオープンな世界に接することで、心のバランスを上手く取っている。


 「クラブチームなので、選手の年齢はバラバラ。いろいろな仕事をしてる人が集まっているので、たくさんの刺激をもらっています。それこそ、チームの運営費のことで困ったら、じゃあ銀行員の選手に相談しようとか、いろいろな知識もいただいています(笑)。


 このチームで長くやってこれた理由は自分でもわからないのですが、生活の中で優先順位がかなり高くなっているのは確かです。だって、自分が試合に出るわけでもないのに、週末をほとんどつぶしていますから。だからこそ、選手達には頑張ってもらいたい。そして応援できるチーム、社会に愛されるチームになってほしい。そのためには当たり前のことをきちんとできるようになってほしいし、社会人として優秀であってほしい。特に今年はX1に返り咲いたのだから、しっかりとした自覚を持ってほしいと思います。結局は、選手がどれだけやれるか。私達はそのためのサポートを、しっかりとしていきます。」

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